
こんにちは!アプリケーションプランニングの人事部です。今回は、今まさに大詰めを迎えている新人研修に注目したいと思います。当社の場合、エンジニアのほとんどが未経験入社です。そのため新人研修は、IT関連の学習をイチから始める方を想定して実施。3ヶ月後にITエンジニアの基礎を身につけていることを目指しています。
◆システムエンジニアの新人研修
まずはIT基礎研修からスタートします。コンピュータの仕組みなど、エンジニアの土台となる知識を学習した後、専門研修へと進みます。システムエンジニアが主に学ぶのは、Javaと呼ばれるプログラミング言語です。約1ヶ月間、外部研修で講義を受けてJavaの基礎~応用までの知識を徹底的にインプットします。習得した知識を活かして、次に社内でJava開発演習にチャレンジ。わからない点は互いに質問し合いながら、各々がWebアプリケーションを作ります。
◆インフラエンジニアの新人研修
システムエンジニアと同様にIT基礎研修から始めて、ITインフラ専門研修へと進みます。Linuxサーバを中心としたOS操作の基礎知識、ネットワーク管理・システム管理についての知識を習得した後、Windowsサーバ構築の実践に挑みます。
◆新人研修のゴールは共に資格取得
システムエンジニアは入社3ヶ月でJavaプログラム認定試験を受験し、毎年ほぼ全員が合格しています。一方、インフラエンジニアが挑戦するのはLPIC(101)資格。こちらも大半のエンジニアが新人研修修了時に合格しており、配属後も継続してLPIC(102)資格の勉強することでLPICレベル1資格の取得をしています。

当社の新人研修の特長は“アウトプット”にあります
システムエンジニアが取り組むJava開発演習は、当社が独自に設計した、アウトプット型の研修です。外部研修はインプット学習がメインとなるため、習得した知識の定着や実践力向上のためにアウトプット学習を導入しています。
その内容は、開発途中のWebアプリケーションを教材に、続きをプログラミングして完成を目指すもの。教材は、実際の開発現場で作られるレベルのプログラムで構築されています。研修で一般的に用いられる学習用プログラムはとてもシンプルで、開発現場で使われるプログラムとは大きな乖離があるため、開発演習での実践を通じて現場のプログラムに慣れておけるというメリットもあります。
また、開発演習はチームで課題に取り組むため、わからないことは互いに教え合うことを前提としています。もちろん、新人内で解決しない点については、社内講師が適宜ヒントやアドバイスを与えますが、自ら聞く・教えるを繰り返すことで、理解が曖昧な部分の発見および正確な知識の定着、質問力・説明力の向上に繋がります。
プロジェクトに配属されると、「今こういうことに困っている」と状況を齟齬なく的確に伝えることが求められます。配属後に活きるコミュニケーション力を鍛える意味でも、アウトプット学習は大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

また、新人研修では、テーマに沿って自分の考えを話すスピーチの時間を設けています。エンジニア以前に社会人として、人前で話す力は必要不可欠という思いからスタートした取り組みです。短期的なスキル習得ではなく、長期的視野での活躍・成長を見据えて設計されている新人研修。実際に受講した先輩社員に率直な感想を聞いてみました。
同期との関わりを深められる楽しい研修でした
(2024年4月新卒入社 K.N.さん)
入社時の私は、プログラミングについて、「大学の授業で基礎を習った」程度のレベル。仕事としてやっていくには経験・知識量ともに不十分でしたので、まずは必要な知識を集中的にインプットしてからアウトプットで定着を図るという研修の流れは、理にかなっていてよかったと感じています。
中でもJava開発演習は、有意義な時間となりました。実際の開発現場のレベルに近いプログラムを配属前に経験することができたから、というのが理由の1つ。もう1つの理由は、同期との絆ができたこと。同期同士で教え合いながら課題に挑んだことがとても楽しかったです。プログラミングは1人で作業してしまいがちだからこそ、みんなでやるという機会はとても貴重でした。チーム内で会話を重ねたおかげで、人に伝える力も鍛えられたと思います。
なお、同期との交流は、配属先が別々になった今も続いています。私にとって、同期の存在は頑張る原動力。新人研修中は、「あいつがやるなら自分も!」という感じで取り組んでいましたし、今年の4月に受けた基本情報技術者の資格試験も、同期がきっかけでチャレンジしました。いい刺激をもらえています。